喘息のはなし

喘息死-2016

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喘息死データ2016

2016年の死亡統計が公開されましたので、2015年の喘息死データと同様に、2016年の喘息死に関するデータを調べてみました。

喘息死亡者数の推移

1980年から2016年までの各年毎の、喘息で亡くなった方の数のデータです。

年間死亡者数(人) 一日あたりの死亡者数(人)
1980年6,37017.5
1981年6,29117.2
1982年6,05016.6
1983年6,59318.1
1984年6,11716.8
1985年6,34017.4
1986年6,35817.4
1987年6,03716.5
1988年6,15716.9
1989年5,80815.9
1990年5,94716.3
1991年5,94116.3
1992年5,92916.2
1993年6,21017
1994年5,85516
1995年7,25319.9
1996年5,99516.4
1997年5,66115.5
1998年5,14814.1
1999年5,40114.8
2000年4,47312.3
2001年4,01411
2002年3,77110.3
2003年3,70110.1
2004年3,2839
2005年3,1988.8
2006年2,7787.6
2007年2,5407
2008年2,3486.4
2009年2,1395.9
2010年2,0655.7
2011年2,0605.6
2012年1,8745.1
2013年1,7284.7
2014年1,5504.2
2015年1,5114.1
2016年1,4544.0

※1日あたりの死亡者数は、年間死亡者数を365で割り、小数点第二位を四捨五入しています。

グラフにすると以下のようになります。

喘息死亡者数の推移グラフ(1980年〜2016年)
喘息死亡者数の推移グラフ(1980年〜2016年)
(単位:人)

喘息で亡くなる方の数は引き続き減少

喘息で亡くなる方の数は、これまでの傾向と同様に2016年も前年に比べて減少しました。

一日あたりの喘息死亡者数は、上記の表では四捨五入の関係で「4.0」人と表記していますが、正確には「3.983人」で、初めて3人台となりました。

20年前の1996年は、年間死亡者数が5,995人、一日あたりの死亡者数が16.42人ですから、20年で約75%も減少しています。

1996年から5年ごとの喘息死亡者数グラフ

喘息死亡者数の推移グラフを、1996年から5年毎のグラフにしてみました。

1996年から2016年まで5年毎の喘息死亡者数の推移グラフ
1996年から2016年まで5年毎の喘息死亡者数の推移グラフ

喘息で亡くなる方の数は前年よりも減り続けていますが、減少の割合は、2000年前後の大幅な減少率よりも低下傾向です。

2000年前後に死亡者数が大きく減少したのには、吸入ステロイド薬の普及が大きく貢献しています。

1995年に喘息死亡者数が多い理由

1995年は喘息で亡くなった方の数が突出しています。 これは、インフルエンザの大流行によるものです。 1993年と1995年にインフルエンザの大流行がありました。 特に1995年は「A香港型」「B香港型」「Aロシア型」の3種類のウィルスが流行しました。(1993年は2種類)

男女別の喘息死亡者数の推移

1980年から2016年の各年に、喘息で亡くなった方の男女別のデータです。

男性の死亡者数(人) 女性の死亡者数(人)
1980年3,8702,500
1981年3,7452,546
1982年3,6242,426
1983年3,9382,655
1984年3,6082,509
1985年3,7762,564
1986年3,6582,700
1987年3,4852,552
1988年3,5962,561
1989年3,3022,506
1990年3,4122,535
1991年3,3822,559
1992年3,3082,621
1993年3,4632,747
1994年3,3102,545
1995年4,0523,201
1996年3,3082,687
1997年3,0272,634
1998年2,7482,400
1999年2,8422,559
2000年2,3002,173
2001年2,0861,928
2002年1,8721,899
2003年1,8461,855
2004年1,5761,707
2005年1,5651,633
2006年1,2901,488
2007年1,1351,405
2008年1,0851,263
2009年9341,205
2010年8981,167
2011年8451,215
2012年7691,105
2013年6941,034
2014年590960
2015年573938
2016年567887

男女別死亡者数をグラフにしました。 グラフ上、ブルーの軸が男性の死亡者数で、ピンクの軸が女性の死亡者数です。

男女別・喘息死の推移グラフ(1980年〜2016年)
男女別・喘息死の推移グラフ(1980年〜2016年)
(単位:人)

2002年から女性の死亡者数が多い傾向が続いています

男性も女性も、前年の死亡者数よりも減少しています。

2001年までは男性の死亡者数の方が多かったのですが、2002年からは女性の死亡者数の方が多くなっており、2016年も同様の結果でした。

1996年から5年ごとの喘息死亡者数男女別グラフ

男女別・喘息死の推移グラフを、1996年から5年毎のグラフにしてみました。

1996年から2016年まで5年毎の男女別・喘息死の推移グラフ
1996年から2016年まで5年毎の男女別・喘息死の推移グラフ

男性の喘息死亡者数の減少が顕著ですね。

年齢別喘息死亡者数

1995年〜2016年の喘息死亡者について、

  • 0歳〜14歳
  • 15歳〜29歳
  • 30歳〜44歳
  • 45歳〜59歳
  • 60歳〜74歳
  • 75歳〜89歳
  • 90歳〜

の年齢階層別に、死亡者数の割合を調べました。 以下がそのグラフです。

年齢階層別・喘息死の割合グラフ(1995年〜2016年合計)
年齢階層別・喘息死の割合グラフ(1995年〜2016年合計)
年齢 死亡者数(1995年〜2016年の合計) 割合(%)
0歳〜14歳5400.7
15歳〜29歳1,2781.7
30歳〜44歳2,2193
45歳〜59歳4,7566.4
60歳〜74歳15,64121.2
75歳〜89歳36,78149.7
90歳〜12,72017.2

※「年齢不詳」の死亡者:10人は、含めていません。

喘息で亡くなる方は、年齢階層が上がるごとに、その割合は増加します。 60歳以上の方で全体の88.1%を占めています。

高齢の方の方が体力的に喘息を悪化させやすいことが大きな理由でしょう。 また、現在高齢の方は吸入ステロイド薬の恩恵を受けられた期間が短いことや、タバコを吸っていた期間が長いことも影響しているのではないでしょうか。

2016年の年齢階層別喘息死亡者数グラフ

年齢階層別の喘息死亡者数の、2016年のみのデータです。

年齢 死亡者数(2016年のみ) 割合(%)
0歳〜14歳50.3
15歳〜29歳30.2
30歳〜44歳352.4
45歳〜59歳704.8
60歳〜74歳19813.6
75歳〜89歳66545.7
90歳〜47832.9

2016年についてだけ見ると、喘息で亡くなった方のうち、60歳以上の方の占める割合は92.2%となっています。 高齢の方ほど、喘息が悪化しないよう、特に冬の時期は注意が必要です。

まとめ

2016年に主な呼吸器系の病気で亡くなった方の数をまとめます。 多い順に表にしました。

死因 死亡者数(2016年)
肺炎 119,300
気管、気管支、肺の悪性新生物(悪性腫瘍) 73,838
慢性閉塞性肺疾患(COPD) 15,686
呼吸器結核 1,662
インフルエンザ 1,463
喘息 1,454
急性気管支炎 451

呼吸器系の病気全体でみると、喘息が死因で亡くなった方の割合は少ない部類です。 喘息で亡くなる方の数が減ったのは、吸入ステロイド薬によるところが大きいです。 喘息患者の方は(私も含め)、日々の喘息コントロールをしっかりやっていくことが大切ですね。

※死亡者数は、政府情報の統計窓口に掲載されている情報を元にしました。

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