喘息のはなし

喘息の有病率

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喘息の有病率

喘息の患者さんは、全国にどのくらいいるのでしょうか。 それを計る一つの物差しが「有病率」です。 有病率は、ある時点で、その病気をもっている人の割合です。 喘息の有病率を調査してみました。

喘息の有病率の調査、特に成人喘息の有病率については、近年まで全国調査は行われていませんでした(職域や地域を限った調査のみ行われていました)。 厚生労働省が、平成16年〜18年にかけて実施した「厚生労働科学研究事業」において、はじめて国際比較が可能な成人喘息の有病率の全国調査が実施されましたので、その結果をご紹介します。

成人喘息の有病率

成人(20歳〜44歳)の喘息有病率は、

5.4%(男性:5.2%、女性:5.6%)

※有病率は、医師によって確認された現在の喘息の患者数を元にした率になります。

5.4%を円グラフにすると、以下のようなイメージになります。

成人喘息有病率グラフ

同じ調査で、大人の喘息の「有症率(12ヶ月以内に喘鳴があった人の割合)」や、喘息治療をした人の割合も公表されていますので、有病率と併せて表にまとめてみます。

成人喘息(20歳〜44歳)の有病率・期間有症率・治療した人の率のまとめ

全体 男性 女性
喘息有病率 5.4% 5.2% 5.6%
期間有症率 9.4% 9.8% 9.0%
喘息治療 2.5% 2.3% 2.6%

※期間有症率は、最近12ヶ月以内に喘鳴があった人の割合

過去の成人喘息の有症率の調査結果

上記の成人喘息の有病率は、はじめて実施された全国調査の結果ですが、それ以前は職域や地域を限った「有症率」の調査が行われていました。 その調査結果をご紹介します。

調査対象 有症率(%)
1957年 都内某企業従業員 1.2
1961年 東京都民と静岡県農村住民 1.2
1974年 岩手県の大学生、公社職員 1.7
1986年 静岡県藤枝市市民 3.14
1999年 静岡県藤枝市市民 4.15

調査対象の範囲が異なりますが「率」で表示されてるので、比較もできます(母数の数がちょっと限られていますが・・・)。 これらの調査結果を見る限り、大人の喘息の患者数は年々増加しているのは間違いありません。

小児喘息の有病率

小児喘息については、もうちょっと大雑把な調査結果になってしまいますが、ご紹介します。

文部科学省が調査した小児喘息有病率

文部科学省が調査した全国小学校の喘息有病率は、5.7%となっています(調査年不明)。

一方、小児喘息全体の「有症率」は、15%以上と考えられていて、ここ20年で約2倍に増加しています。

まとめ

喘息の有病率などを、大人の喘息と子どもの喘息で調べてきました。 最後に全体をまとめます。

  • 喘息の有病率は、大人の喘息では5.4%、子どもの喘息では5.7%と、いずれも5%〜6%くらいです。
  • 喘息の有病率は、成人喘息も小児喘息も、年々増加しています。
  • 一方で、喘息の入院患者数・入院日数や、喘息で亡くなる人の数は、年々減少しています。

※当記事に掲載されている各種データは、厚生労働省のホームページで公開されているデータを元にしています。

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